シャムロックにて桑原雷太さんの写真展を開催致します。
シャムロックと桑原雷太さんとの出会いは、池田真莉さん(Knot total wedding produce )によるブライダル会場でした。初めての印象は寡黙で職人気質。被写体が気が付かないうちに撮り終え、スッと立ち去る。どこか不思議で、エキゾチックな異国のオーラを放っているように感じていました。何度か現場をご一緒するにあたり寡黙な印象は消えましたが、ブライダルのカメラマンというより旅の途中に立ち寄った結婚式会場、そんな空気感は変わりません。今も私にとっては不思議で、そして魅力的な存在のままです。
桑原雷太さんは10年近くインドのブンディに通いターバンを巻いた男たちのポートレートを撮り続けています。そのターバンに花を飾りたいと言われたのは、ちょうど1年くらい前のこと。驚きと同時に、とても興味深く自分が見たいと思いました。ターバンをなぜ花にするのか。色や華やかさだけではなく、その存在が花という生きものである事に、とても意味があるように感じました。
制作は思っていた以上に難しく最初は苦戦しました。しかし回を重ねる毎に考えはシンプルになっていき、写真全体が醸し出す雰囲気と、その人が醸し出す雰囲気や表情、それら全てから受けとったものをそのまま花にしていきました。
桑原雷太さんにより撮影されモノクロの写真となった時、より一層凄みと美しさが増したように感じました。是非ご覧いただきたいです。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
RAMRAM2(ラムラム2)
会期:2020/8/22(土)– 9/22 (火)10:00 – 19:00
会場:SHAMROCK(広島)https://shamrock.jp/
(以下 http://kuwahararaita.com より抜粋)
2018年、京都のKGプラスで開催されたインドのポートレートの新作の展示「RAMRAM2」が、広島のSHAMROCKで8月22日(土)より開催される。
本展は、作家が2014年からインドのブンディに通い撮り続けている、インドのターバンを巻いた男たちのポートレートのプリントに直接花を活け、さらにそれを撮影、大判プリントで展示する。花を担当したのは広島のSHAMROCK。
作家本人がターバンの男たちに対したときの自身の感動を、記録ではない写真にいかに置き換えられるかを追求していくシリーズの新作。
ラムラムとは、インドの神の愛称で、北インドではその名前を呼ぶことが人と人との接点をつなぐ日常の挨拶。
作家自身も、彼らを撮影するときに必ずその言葉を口にしてから撮影に臨んでいる。
※この度は会期を1ヶ月間としております。作家の在廊時など入場が重なる場合は予約優先とし、お二階へは5組までの入場とさせて頂きます。ご不便をお掛けすることもあるかと思いますが、皆さまに安心してゆっくりと楽しんで頂ければ幸いです。